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みえの防災
防災コラム
平成19年01月09日

「災害における心理的反応とこころのケア」

 大規模な災害などで、極度のストレスや生死に関わるような状況を体験すると、「危機反応」と呼ばれる心身の反応が起こりやすくなります。身体的には、頭痛、下痢、おう吐、過呼吸、集中力の低下などの反応が含まれます。心理的には、ショック、不安、混乱、否認、悲嘆などが起こります。あまりのショックに、感情が麻痺したり、無力感や絶望感に襲われたりします。身近な人を亡くした人たちは、自責や後悔の念や強い喪失感によってうつ的な状態になることもあります。危機反応が起こっている間は、物事の状況の捉え方が狭くなり、偏った見方をもつ傾向が高まるので、外からの適切な援助が欠かせません。この時期は、怖かったり辛かった体験を何度も話したくなる衝動が高まります。感情を抑えずに話せることによって、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ばれるような病気になりにくくなります。反対に、あまりのショックで話せなくなるようなときは、ケアが必要です。どんな気持ちも受けとめられ、安心して話せることがとても重要です。
 災害発生後、しばらくして心身の緊張がほぐれ、一時的な幸福感を経験したり、愛他的行為が活発になったりする時期があります。しかしながら、周りからのサポートが受けにくくなってくると、無力感、孤独感、焦燥感、絶望感などに悩まされ、うつ的な状態になりがちです。このような状況を予防するためにも、被災者たちが継続的に声をかけあい、連携しあえる工夫がとても大切です。人が自分のことを思ってくれている、そして必要なときはサポートを受けられる、と感じられることで心が癒されるのです。

三重大学国際交流センター
客員教授 中川一郎

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