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みえの防災
防災コラム
平成18年12月26日

率先避難で地域防災

 11月15日の夜8時半。テレビ画面に突然津波警報のテロップが流れた。地震の震度情報もないままの津波警報に驚いた方も多かったことだろう。幸いにも大きな人的被害を出すような津波は生じなかったが、この津波においても住民避難は低調にとどまった。なぜ住民は避難をしないのだろうか。近い将来、日本列島各地で大きな海溝型地震が起こると言われ、住民は地震発生時の津波の危険も避難の必要性も十分に認識している。しかし、それであっても避難しない。
 各地で避難実態を調査するなかで私が感じていることは、住民は避難しないことを選択しているのではなく、避難することを選択できずにいるということだ。いくら知識があっても、地震発生直後に“今がその時”と思いたくない潜在意識が働き、行動を起こせない。それであっても避難していない現状に不安が募るため、避難していない自分を正当化する理由を探す。前の津波警報でも大丈夫だった。隣も避難していないなど、避難していない自分を正当化する理由は簡単に見つかってしまう。そして不安のまま時間が経過し、結果として避難しない事実だけが残る。
 そんな時、隣近所が避難している姿を見たり、避難の呼びかけがご近所からあると避難率は飛躍的に高まる。隣近所が避難しているのに自分だけ避難せずとどまるほど確たる信念で避難しないのではないからだ。
 避難勧告や指示の発令時は、みんながみんな不安のなかにある。そんな時、隣近所に声を掛けて、率先して避難する勇気が多くの命を救うことになる。自らの避難が自分の命のみならず近隣住民の命をも救うことになるのだ。

群馬大学工学部
教授 片田敏孝

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