三重県では、県民の方々に活断層について認識していただき、自ら防災活動に取り組んでいただくことを願って、県内の詳細な活断層の位置情報を整備しています。平成19年度に伊賀地域・東紀州地域の整備が完了しました。
ご利用にあたっての注意事項
以下に掲載する活断層図(以下「三重県詳細活断層図」といいます。)をご利用になられる方々(以下「利用者」といいます。)におかれましては、以下の事項について、留意及び同意の上、ご利用いただきますようお願いします。
1 三重県詳細活断層図は、三重県(以下「本県」といいます。)が国立大学法人名古屋大学(以下「大学」といいます。)との共同研究により実施した「活断層の位置情報の整備に関する調査研究」の成果を基に作成したものです。三重県詳細活断層図を利用して他の作成資料等に引用する場合は、その旨を明記してください(「学術資料等としての引用方法」参照)。
2 三重県詳細活断層図の作成方法については、大学の研究者が県内全域の空中写真を詳細に判読、協議し、「活断層」または「推定活断層」と判断したものについて、地図上に表記したものです。また、「活断層」、「推定活断層」は、国土地理院の作成した「都市圏活断層図」における「活断層」、「推定活断層」の定義に準拠したものです。 なお、図中の記号が意味する内容については、「記号 Legend」に記載の内容を参照してください。
3 三重県詳細活断層図における「活断層」とは、最近数十万年間に約千年から数万年の間隔で繰り返し活動してきた跡が地形に明瞭に現れており、今後も活動を繰り返すと考えられるものをいいます。このうち、風雨による侵食や堆積、また開発の影響などで活断層の位置を明確に表示できない区間は破線で、活動の跡が土砂の下に埋もれてしまっている区間は点線で示しています。
4 三重県詳細活断層図における「推定活断層」とは、地形的な特徴により活断層の存在が推定されるものの、明確に特定できないもの又は今後も活動を繰り返すかどうか不明なものなどで、具体的には以下に掲げるものを「推定活断層」として表記しています。
(1)活断層以外の原因でできたとも説明できるもの
(2)今後も活動を繰り返すかどうか明確に判断ができなかったもの
(3)他の調査結果から地下に活断層の存在が推定されたもの
5 沖積低地や、扇状地、または埋立地・干拓地などの最近数千年間に形成された地形では、今回の調査で確認できなかった未知の活断層が埋もれている可能性も残されています。
6 三重県詳細活断層図は、県民の皆さんに活断層について認識していただき、自ら防災活動に取り組んでいただくことを願って、県内の詳細な活断層の位置情報を整備したものです。データの利用にあたっては、この趣旨に沿った利用をお願いします。なお、データの利用に関しては、利用者または第三者に生じた直接または間接の損害については、利用者が責任を負っていただくものとします。
(知的所有権についての注意)
三重県詳細活断層図は、広く県民の方々に活断層の分布について知っていただき、防災活動を進めていただくための資料として活用していただくことを目的としていますが、知的所有権は、三重県及び国立大学法人名古屋大学並びに作成に携わった研究者にあることをご留意ください。資料の内容を無断転載することは、法により禁じられています。
(学術資料等としての引用方法)
三重県詳細活断層図の内容を他の資料に引用する場合は、以下のように表記してください。
鈴木康弘・渡辺満久・廣内大助・三重県(2006):「三重県内活断層図(その1:北勢及び周辺地域)」,三重県・国立大学法人名古屋大学共同研究「活断層の位置情報の整備に関する調査研究」成果,三重県.
鈴木康弘・渡辺満久・廣内大助・杉戸信彦・三重県(2007):「三重県内活断層図(その2:中南勢及び周辺地域)」,三重県・国立大学法人名古屋大学共同研究「活断層の位置情報の整備に関する調査研究」成果,三重県.
鈴木康弘・渡辺満久・廣内大助・杉戸信彦・三重県(2008):「三重県内活断層図(その3:伊賀・東紀州及び周辺地域)」,三重県・国立大学法人名古屋大学共同研究「活断層の位置情報の整備に関する調査研究」成果,三重県.
※ 三重県詳細活断層図は、測量法第29条に基づく国土地理院長の複製承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したもの(承認番号 平18総複、第 114号)を転載したものです。
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