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みえの防災
防災コラム
平成18年10月17日

洪水災害・土砂災害から身を守るために

 洪水災害や土砂災害には種々のタイプがある。これらの災害から身を守るには予想される災害の特徴を知ることが大切だ。
 洪水は雨が川などに集まり海に流れる過程で生ずる。雨水が集まるには時間がかかるため、流域(雨水が集まる範囲)の大きさ等によって洪水の出方が変わる。小さな川は流域も小さいため、強い雨が降ると直ぐに洪水がくる。急流な川では特に早い。時間的余裕が少なく迅速な避難が必要だ。一方、大きな川の洪水は豪雨の発生から少し遅れてくる。雨が小康状態になっても安心できない。川の水位に関する情報にも留意が必要だ。海に近い場所では、川の水位が海水面の影響を受けるため、降雨だけでなく潮の満ち引きにも留意が必要。台風接近時には高潮災害に十分な警戒が必要だ。
 土砂災害は発生時期の予測が難しいと言われるが、前兆現象を伴うことが多いので、是非とも何が前兆現象かを知っておいてほしい。土砂災害は土石流・がけ崩れ・地すべりなどによって発生する。端的に言えば、土砂がそれぞれ「流れる」、「崩れる」、「すべる」現象。土石流の危険な場所は流れの性質から川沿いや谷の出口だ。がけ崩れは比較的小規模な現象だが、突発性があるため、人災につながりやすい。特に、強い雨が予想される時は警戒が必要だ。地すべりは斜面全体がゆっくりすべる現象だが、規模が大きく、滑落に至ると甚大な被害につながる。前兆現象の早期発見が特に大切だ。
 自分達の周りで発生が予想される災害の特徴を知り、各機関から発信される雨量等の災害関連情報や身の回りで起こる自然の変化から、自分の身は自分で守るという心構えが大切だ。

三重大学大学院生物資源学研究科
助教授 近藤観慈

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